尿道閉塞?膀胱炎?
雄猫が朝から5回も6回もトイレに行く…。尿石症による尿道閉塞か、膀胱炎かもしれません。冬に向かうこの時期、飲水量が減り、尿量が減り、ただでさえ濃い尿がさらに濃くなることで、猫にはいろいろなおしっこのトラブルが起こります。今日は、猫の下部尿路疾患についてお話しします。
こんな症状はありませんか?
トイレ以外でおしっこしてしまう(不適切排尿)、頻繁にトイレに行く(頻尿)、おしっこが赤い(血尿)、何度もトイレで座り込む(しぶり、排尿困難)、おしっこの時に鳴く(排尿痛)。おしっこが臭い…これらは、膀胱や尿道の石や細菌が炎症を引き起こしておこる、下部尿路疾患の特徴的な症状です。尿石症では、おしっこシートの上にキラキラ光る砂のようなものがみえるときもあります。
尿路閉塞は緊急疾患です!
このうち、尿石や砂が尿道に詰まって、おしっこがまったく出なくなる尿路閉塞は、すぐに解除しないと膀胱破裂や腎臓障害につながる緊急疾患です。おしっこがまったく出ていない、元気・食欲がない、ぐったりする、といった症状があるときは、様子をみずにすぐ動物病院に連絡してください!尿石症は、ストラバイトとシュウ酸カルシウムの2種類が多くみられます。ストラバイトには、フードによるPhの調整で溶解させる治療があります。逆にシュウ酸カルシウムは溶解しないので、手術が必要になる場合があります。
膀胱炎には抗生物質を
おしっこが少しずつは出ていて膀胱は空なのに、何度もトイレに行っては排尿姿勢をとる場合があります。膀胱炎による細菌感染と炎症が起きている可能性があります。尿検査をすると、尿のなかに細菌や、細菌と戦っている白血球がたくさん観察されます。抗生剤の注射や内服、抗炎症剤で治療します。適切な抗生剤を探すために、尿培養検査を行うこともあります。
半数以上がかかる「猫の特発性膀胱炎」とは?
「猫の特発性膀胱炎」は、血尿、頻尿、排尿痛、しぶり、粗相などの症状があるのに、尿石症や細菌感染がない、原因のはっきりしない膀胱炎のことです。実は猫の膀胱炎の半数以上を占めると言われています。診断は除外診断といい、膀胱炎症状があるのに、尿石症や細菌感染など他の疾患がない場合に、特発性膀胱炎と診断されます。ストレスは特発性膀胱炎の原因の一つと考えられており、フード、飲水環境、トイレ、住環境などを含めて対処していきます。
猫の膀胱腫瘍
膀胱腫瘍は、犬に多くみられ、猫では少ないですが、移行上皮がんなどの悪性度高い腫瘍があります。血尿、頻尿、排尿困難などの症状から、超音波検査などで見つかることが多いです。根治治療として手術、緩和治療として抗がん剤や抗炎症剤が使われます。
おうちでのおしっこの取り方は?
おしっこのトラブルがあるとき、おうちでおしっこを取っておいてもらえると、スムーズに尿検査が行えます。おうちでおしっこを採る時は、まず猫トイレをよく洗って乾かし清潔にします。網トレーの上または下に、ペットシーツを裏返しビニール面を上にして敷き、ごく少量の尿の匂いのついた猫砂を撒きます。こうすると猫がおしっこをしてくれることが多いので、ビニールの上の汚れていない液体の尿をスポイトなどで吸い、清潔な容器で保存します。尿検査は採尿後2時間以内が望ましく、冷蔵庫で保存し、少なくとも6時間以内に検査できるようご連絡ください。採尿用の注射器や容器は動物病院でもらえます。
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こわがりな犬と人見知りな猫のための
ご自宅訪問型動物病院
「往診専門森のくま動物病院」
往診範囲:東京都杉並区・武蔵野市・三鷹市・中野区・練馬区の一部・世田谷区の一部
往診時間:月-土9:00-17:00(日・祝休)
ホームページ: https://morinokumaah.com
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